民主党は3日、札幌市内で「憲法対話北海道集会」を開催した。会場の北海道自治労会館に集まった200人を前に、党憲法調査会前会長の仙谷由人衆議院議員(『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣)が基調報告、小林千代美前衆議院議員が司会を務めた。
仙谷議員は、民主党「憲法提言」の概略を説明するとともに、憲法を論議することが即9条改正のことになってしまう風潮への懸念、及び自衛隊の存在を9条上どう扱うかという点など、社会の実態と憲法や法律との間に乖離があることについて、「大人になったら子どもの頃の服が着られないように、憲法を社会のかたちに合わせて変えていく必要がある」などと述べ、国民の自由闊達な議論を訴えた。
参加者からは、「現状を変えることで、現行憲法の理念に近づけていくべきだ」、「憲法が風化したのではなく、9条を作った国民の心が風化した」という、憲法を変える必要はないという意見が多数出された。これに対し仙谷議員は、「現状を変えるよう言い続けても変わらなかったのがこの50年」であり、「自衛隊は憲法上の存在なのか、そうであれば憲法上どのように位置づけるべきなのか」などと問いかけた。
この日の対話集会には、地元選出の小川勝也参議院議員(遊説局長)と、峰崎直樹参議院議員(ネクスト財務大臣)も参加した。
|