民主党ネクストキャビネットは5日、与党提出の「心神喪失の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案に対する修正案」(心神喪失者等観察法案修正案)と民主党の心神喪失者等観察法案への対案とを併せて審査した。
民主党の対案は、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律案」、「裁判所法の一部を改正する法律案」および「検察庁法の一部を改正する法律案」からなるもの。審査では、与党の心神喪失者観察法案修正案は政府案の「目的」の基本部分がそのまま残されているため評価することはできないとして、反対する方針を決めるとともに、対案の3法案の内容を了承し、参議院に提出することとした。
対案3法案の内容は以下の通り。
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律案」
・精神科集中治療センターの指定 ・精神保健福祉調査員の任命
・判定委員会の設置 ・措置入院の決定手続き等の見直し
・入院措置の解除手続き等の見直し
・提起の報告に係る事項の判定委員会への通知
・精神障害者の係る社会復帰支援者の連携を図るための協力体制の整備等
「裁判所法の一部を改正する法律案」
・起訴後の精神鑑定を適正に実施するため、最高裁判所に司法精神鑑定支援センターを設置する
「検察庁法の一部を改正する法律案」
・起訴前の精神鑑定を適切に実施するため、必要な体制整備ができるものとする
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