6日朝、民主党国会対策委員会の役員会が国会内で開かれ、冒頭の挨拶に立った渡部恒三国対委員長は、村上ファンドの事件などを例に挙げ、小泉政権5年間がもたらした結果について、国会の場で徹底的に追及していく意向を、改めて明らかにした。
渡部国対委員長はまず、秋田での幼児殺人事件に関し、「胸が痛み、憤りを感じる」と述べるとともに、村上ファンドの事件に関しても、村上代表の「胸を張って、金儲けをして何が悪いんだという開き直り」を見て、「国会答弁で、市場経済で強い者が勝って弱い者が負けるのが、何が悪いんだと開き直る」小泉首相を思い出したと指摘。「ライブドアの事件といい、今度の村上ファンドの事件といい、まさに小泉政治の雰囲気の中に生まれたことだ」とした。
その上で渡部国対委員長は、商売をする者が金儲けをめざすのは当然だが、法を犯して金儲けをするのは論外であり、「法を犯さない場合でも、世の中に迷惑をかけたり、社会の雰囲気を悪くしたり、働く人たちにつまらない思いをさせたり、汗を流して働くのが馬鹿馬鹿しいという雰囲気をつくったら、これは日本は滅びてしまう」と語り、もう一度自らも学ばなければならないと、渋沢栄一の商業道徳論に言及。「5年間の小泉政治は全く正反対のことを進めている」と厳しく批判した。
そして出席議員に対して、各委員会の場で、「5年間の小泉政治がこの国に何をもたらしたか、真剣に追及していただきたい」と強く要請。自民党を絶対支持すると言っている人たちからも、今度は民主党に投票すると声をかけられていると述べ、「次の政権を獲るという自信をもって、(残り会期の)この10日間をがんばって欲しい」と呼びかけた。
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