重大な他害行為を行って不起訴・無罪となった心神喪失者についての処遇を決める新たな審判制度を導入することなどを内容とする心神喪失者等医療観察法案が8日、衆議院法務委員会で与党の多数により可決された。民主党は、「ノーマライゼーションの理念に真っ向から反する新たな強制医療法」との批判の強い新たな立法ではなく、これまで立ち遅れていた精神障害者の医療・福祉の充実、司法と精神医療の連携の改善こそ必要であるとし、反対した。
同法案は一昨年の大阪・池田小学校事件を機に政府が昨年の通常国会に提出。昨年末、臨時国会で衆議院を通過し参議院に送付され、今年6月に参議院を通過したが、会期不継続の原則により改めて衆議院に送付されていた。
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