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2004/06/04
【参院本会議】国井厚生労働委員長の解任決議案を審議
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 参議院本会議で4日午後1時から、民主党・新緑風会提出の国井厚生労働委員長解任決議案の審議が行われた。解任決議案の趣旨説明には民主党の森ゆうこ議員が立ち、3時間にわたって提案理由を説明した。
 
 森議員は、前日の厚生労働委員会における強行採決で共産党の小池晃議員、社民党の福島瑞穂議員、および無所属の西川きよし議員の質問権を奪ったことを解任の第1の理由とした。また森議員はこの間の審議過程で、与党が中央公聴会の開催を誠心誠意約束したにもかかわらず開催しなかったこと、また、小泉首相自身が法案の中心となるマクロ経済スライドを理解していなかっことなどを挙げた。さらに、社会保険庁の無駄遣い問題、首相の厚生年金詐欺事件も追及。そのうえで、良識の府としての良心を与党議員にも訴え、決議案に賛成するよう呼びかけた。
 
 賛成討論に立った民主党の大塚耕平議員は、2時間にわたって議論を展開。強行採決について「邪、正を犯す国会の惨状は慙愧に堪えない」とし、国井委員長のとった措置を厳しく非難した。また、年金法案の基礎となる数理計算のプログラムを示し、これを理解している人間は厚生労働省の数理課に5人しかいないとの数理課の課長の発言を挙げて、政府・与党が年金の仕組みの基本が分からずに提案していることを暴露。このプログラムに誤りがないか誰も分からないとして、法案を白紙に戻し、ゼロベースからもう一度議論すべきとした。さらに、法案が想定している年金運用の利回りが異様に高利回りとなっていることなど法案の欠陥を指摘した。
 
 その上で大塚議員は、論語、聖徳太子、平家物語の冒頭、徳川家康の遺訓を引き、国井委員長と与党に「三省」を求めた。

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