民主党の岡田克也代表は26日、参議院千葉選挙区公認候補者の応援のため、JR千葉駅東口で行われた街頭演説会に参加。「政権交代で政治を変える。国民の手に政治を取り戻す。この一点のために戦いぬく」と力説。会場に集まった聴衆からは「そうだ」「がんばれ」の声とともに、民主党への期待を示す力強い拍手が沸き起こった。
岡田代表はまず年金法成立をめぐる政府の対応について「小泉総理はやりたい放題だ」と指弾。制度の中身の説明も十分尽くさないまま、強行採決という強引な手法で法案を成立させ、制度の根幹となる出生率データを法案成立後に示すなど、基礎情報を隠蔽し説明責任を放棄している小泉政権の政治姿勢を厳しく批判した。
続いて岡田代表は、民主党の年金制度改革プランを提示。「私はいつも国民に正直でありたいと思う。そこで選挙のときではあるがあえて年金消費税の導入が必要と申し上げてきた」とし、制度を持続可能なものにするためには年金消費税の導入が不可欠であり、次世代のために責任政党として真剣に取り組みたいと語り、大きな拍手がおこった。また、イラクにおける自衛隊の多国籍軍参加問題については、議論も説明も何ら尽くさないまま参加を独断で表明した小泉首相を批判した。
街頭演説会後に千葉市内で行われた会見で岡田代表は、代表を本部長とする「イラク多国籍軍参加問題対策本部」を設置したと発表。今回の自衛隊派遣は多国籍軍の武力行使と一体化するおそれが強く、従来の多国籍軍への参加に関する政府見解とも矛盾するものである点を改めて指摘し、イラク、国連や関係諸国からの情報収集・連携を通じて、政府の姿勢を追及していくことを明らかにした。
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