浅尾慶一郎『次の内閣』ネクスト外務大臣は7日午前、ドイツ社会民主党(SPD)議員団を党本部に迎え、外交政策を中心に様々な問題について意見交換を行った。会談には、岡崎トミ子『次の内閣』ネクスト環境副大臣のほか、森ゆうこ・犬塚直史・那谷屋正義・白眞勲の各参議院議員が同席した。
冒頭、SPDのエルンストベルガー議員は、民主党側の応対に感謝の意を示した上で、アジアの安全保障と日中韓関係などを把握するため、3週間にわたって中国・北朝鮮・韓国・日本を訪問していることを明らかにした。そして、民主党の今後の展望について質問を行った。浅尾ネクスト外相はこれに対して、「来年夏の参議院選挙では、29の一人区を通じて過半数以上をとるのが小沢代表の目標だ」として、民主党が参院選勝利に向け、非自民勢力に協力を呼びかけていることなどを紹介した。
SPDのプフルーク議員からは、東アジア歴訪の所感を踏まえつつ、日本は第二次世界大戦について大いに議論すれば、アジア諸国との政治的関係の改善がなされるではないかといった意見も寄せられた。民主党側からは、日韓関係は、この10年間での若者の文化交流などによりかなり改善されたが、両国において「偏狭的なナショナリズム」も垣間見られるようになっていることなどについて発言があった。
またSPD側から、日本と中国・韓国の間に現在起きている領土問題に関する質問がなされたのに対して、浅尾ネクスト外相は、「竹島問題を国際裁判所で解決することを希望している」などと述べた。民主党と自民党の外交政策の違いについても浅尾ネクスト外相は質問に答え、「一番簡単に説明できるのが、イラク戦争に関するスタンスだ」と述べ、民主党がドイツと同様、イラク戦争に反対したことなどを説明した。会談の最後には、北朝鮮による拉致問題に関しても意見交換を行い、この問題は「世界的な人権問題であると理解してほしい」との要請が民主党側から行われた。
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