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2003/06/02
菅代表、安全と安心の食の現場を視察
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民主党の菅直人代表は1日から2日にかけて、安全・安心な食品の提供に取り組む「コープこうべ」などを視察した。

 初日の午後、新神戸に到着した菅代表は、兵庫3区選出の土肥隆一衆議院議員、兵庫県選挙区選出の辻泰弘参議院議員、城島正光衆議院議員とともに、市内の大型スーパー「コープデイズ神戸北町」、隣の三木市にある有機農産物生産現場「エコファーム」、研修交流施設「協同学苑」を視察した。また、夕刻より兵庫6区総支部長の市村浩一郎公認候補予定者も合流し、生協関係者と意見交換を行った。

 菅代表が最初に訪れたのは、コープこうべの大型店舗コープデイズ神戸北町。コープが取り組む有機栽培・無農薬栽培・減農薬栽培農産物の販売状況や買い物袋持参運動、空き缶やペットボトル等のリサイクル活動の取り組みを見て回った。

 店舗では、有機栽培・無農薬栽培・減農薬栽培によって生産された農産物の販売コーナーを見ながら、土づくりや国の基準より厳しい農薬残留検査の徹底により消費者に安全で安心なおいしい商品の提供を行う取り組みが紹介された。買い物袋を持参する運動も開始当初の10パーセント半ばから7割まで定着してきていることが紹介された。

 続いて菅代表は、コープ店舗から出される生鮮食品加工クズや近隣畜産農家から出される家畜糞尿を原料として堆肥を生産するエコファーム(三木市)を訪れ、店舗で売られている安全な食品の加工クズを肥料に加工し、また安全な農産物を育てるために役立てる環境保全型社会への取り組みを見学した。
 
 同じく三木市にある研修交流施設「協同学苑」では、80年を超える歴史を持つコープこうべの成り立ちや理念の紹介を受けるとともに、ホームヘルパー養成講座のための研修施設等を視察した。

 翌日は朝6時過ぎにコープこうべ六甲アイランド食品工場を訪れ、パン、麺、豆腐、菓子、納豆等350品目を作る製造ラインを視察した。

 1924年のみそ・しょうゆ醸造から始まった食品製造の取り組みが、安心安全なものをより安くという精神を受け継ぎながら続けられていること、工場から出される廃棄物処理にも新たに着手し、処理費用の削減を行うとともに廃棄物を利用した発電等の資源の有効活用に取り組むことが紹介された。

 視察を終えて菅代表は「どの施設も、新しい時代の最先端の生き方を模索していることが感じられた。こういう施設が増えて、若い人が農業に就いたり、サラリーマンが退職後就農できるような仕組みをさらに充実させたい」と語った。

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