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2003/06/03
「秋に向けて選挙態勢に入る」菅代表
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民主党の菅直人代表は3日、定例の記者会見を開き、秋から暮れにかけて解散・総選挙が行われることが「ほぼ確定した」として、勝利に向けた取り組みに全力を挙げる考えを明らかにした。

 菅代表は会見で、エビアン・サミット出席のためフランスを訪れている小泉首相が来年の衆参ダブル選挙はないとの見通しをはっきり述べたことを取り上げ、「以前から言ってきたが、10月解散・11月投票というスケジュールがこれでほぼ確定した。これからは総選挙の取り組みに全力を挙げる」と述べ、選挙態勢に入ることを宣言した。

 また、りそな銀行への公的資金注入の決定をめぐって、金融庁が同行の決算が債務超過にならないよう監査内容に圧力をかけた疑いが持たれている問題で、菅代表は、金融庁の不当な働きかけを裏付ける信憑性の高い情報が民主党に寄せられていることを明らかにし、新たな情報を基に国会でさらにこの問題を追及する意向を強調。まず、4日の衆議院財政金融委員会で仙谷由人・『次の内閣』ネクスト経済財政相がこの問題を取り上げることを明らかにした。

 さらに菅代表は、外交問題に関連して、民主党イラク調査団派遣、アウンサンスーチー女史再拘束、盧武鉉韓国大統領訪日について言及。

 イラク調査団については、先発の首藤信彦衆院議員に加え、同日夕に末松義規衆院議員、若林秀樹参院議員の2名が現地に向けて出発することを明らかにし、「(復興支援をめぐって)何がイラクの人々にとって必要なのか、必要でないのか、しっかり見てきてほしい」と語った。

 ミャンマーの民主化運動指導者であるアウンサンスーチー女史が先月30日、軍政当局によって再び拘束されたことについては、遺憾の意を示すとともに日本政府として即時釈放を求める姿勢を明確にするよう求めた。

 最後に、訪日する盧武鉉大統領との会談が7日夕に予定されていることについて菅代表は、「北朝鮮情勢の新たな展開などについて意見交換したい」と期待を表明。また、自民党の麻生政調会長が「創氏改名は(朝鮮人が)名字をくれと言ったのがそもそもの始まりだ」などと発言し韓国内で批判が高まっている問題についても触れ、「相変わらず繰り返している。こういう自民党に良好な日韓関係が築けるのか」と苦言を呈した。

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