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2003/06/05
【衆院本会議】伊藤副代表、イラク支援・北朝鮮対策を質す
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小泉首相のサンクトペテルブルク訪問およびサミット出席報告が5日の衆議院本会議で行われ、民主党の伊藤英成副代表(『次の内閣』外務ネクスト大臣)が質問に立った。
 
 伊藤副代表はまず、イラク復興支援について「イラクにとっての必要性に関する議論が疎かになっている」と指摘。「自民党の総裁選など与党の政局をめぐる思惑から、まず自衛隊の派遣ありきの議論が先行している」と、外交・国際貢献の本質から離れた政府・与党の議論を批判した。
 
 その上で伊藤副代表は「占領軍の一員とみなされる自衛隊の活動よりは、まずは医療や教育・文化、施設や設備等の修理、雇用創出、経済や投資活動の促進等の分野に重点を」と提起し、首相の見解を求めた。首相は「動向を見極めつつ、日本の国力にふさわしい援助を検討していく」とだけ答え、自衛隊の派遣については明確にしなかった。
 
 北朝鮮問題で伊藤副代表は「米朝中協議あるいはそれに日韓を含めた協議の再開の展望」を質した。首相は「関係国と協調し連携をとる」とだけ答え、何らの展望も示さなかった。また、伊藤副代表は「官邸と外務省の間の二元外交」「腰の定まらない稚拙な外交で、国益を守る外交が展開できるのか」と小泉外交の無原則・無責任を批判し、「外務省の外交をどうされるつもりか」と迫った。首相は「政府は一体で外交を行う」とまるで他人事のように答えた。

 さらに伊藤副代表は米軍の沖縄海兵隊の削減方針について質したが、首相は「米国防省が検討しているとは知らない」と答え、無責任ぶりを示した。

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