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2005/12/08
出口戦略なき小泉首相の姿勢を批判 イラク問題めぐり鳩山幹事長
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鳩山由紀夫幹事長は8日午後、党本部で記者会見を開き、会見の前に行われた党首会談の内容について詳細に説明したほか、議員年金廃止問題などについて所感を述べた。

 鳩山幹事長は、イラクへの自衛隊派遣延長問題に関する党首会談の内容について、冒頭で詳細に説明を行った。その上で鳩山幹事長は、こうした重大な問題については、「国民への説明責任を果たすために、しっかりと国会を開いて議論すべきだ」と強く主張したことを紹介。そもそもイラク戦争自体に反対し、給水など自衛隊の任務がほぼ終了している実状の中で、派遣延長すべきでないとの民主党の従来からの考え方を説いたことを明らかにした。

 これに対する小泉首相の姿勢は、「われわれの意見を聞き置く、という感じだった」と鳩山幹事長は述べ、1年間で撤退を決めている話ではない、条件が整えば撤退する、などと首相が述べたことも明らかにした。そして、「結局、1年間延長すると決めたけれども、どういう状況になったら撤退するのかという出口戦略については、明確に見えなかった」とし、「今がその時期ではないか」として「即刻、撤退をすべきだ」と改めて強調した。

 また鳩山幹事長は、議員年金廃止の問題に関して、「小泉首相の考え方がどうも二転三転している」ことを厳しく指摘。与党案でなく、明確に議員年金廃止をする民主党案に乗るように発言しておきながら、今日になってその姿勢を転換した小泉首相を、「どうも口先ばかりで理念がない」と批判した。その上で鳩山幹事長は、「国民の皆さま方にとって、年金へのご不満は大変高い」として、党利党略ではなく、国民の立場から政治を行う立場から、民主党案の正当性を改めて強調した。

 また、前原代表に対して小泉首相サイドから大連立構想が持ちかけられたとの一部報道があることに関して鳩山幹事長は、「全く承知をしている話ではない」とした上で、「そのような方向に乗ることは断じてない」と改めて強調した。

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