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2005/02/08
【衆院予算委】巨額の献金で政治が動かされてはならない 辻議員
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 衆議院予算委員会の政治資金等についての集中審議で、永田議員に続いて辻恵衆議院議員が質問に立った。

 辻議員は冒頭、「なぜこの(政治とカネの問題に関する)集中審議が行われなければいけないのか」を問いかけ、政治とカネの問題は、「国民の皆さんが関心を強く持っている」問題であり、橋本元首相らを「不起訴処分にしたのはおかしいという声が満ちている」と指摘。こうした問題に対して、「国会の責任として、はっきりさせなければいけない」として、「そういう場として集中審議の場があるのではないか」と力強く語った。

 その上で辻議員は、「巨額の政治献金を出せる業界団体の意向に従って政治が動かされてはならない、政策が左右されてはならない」と断じ、より良い政治を行い、より良い政策をつくるため、「透明性のあるしっかりした議論がなされなければならない」が、「それがなされていないのが日歯連問題ではないか」と厳しく指摘した。辻議員は、この日歯連問題を「まさに氷山の一角」の問題に過ぎないとし、「政治とカネの問題をはっきりさせなければ、今の政党政治に対する国民の皆さんの不信感は払拭されない」ことを強調して、過去の審議でも決して「自らの意見を言わない」小泉首相の姿勢を批判した。

 そして、橋本元首相らの不起訴を不当とした東京第二検察審査会の議決通知書でも問題の重要性を指摘しているとして、首相の認識を質した辻議員に対して首相は、「先日も私の意見を述べたつもり」だとし、「検察当局が必要な対応を行うものと承知している」などの答弁に終始。国会自身の問題だとして、「ちゃんと自分の意見を」となおも迫った辻議員に対しても、首相ははぐらかしの答弁を繰り返した。

 辻議員は更に、「政治家の責任として、司法に委ねる問題とは別の問題として、政治とカネの問題を国政の場でどう検討するかというときに、1億円のヤミ献金を許していいのか、こういうことを陸続と続けていいのか」と厳しく迫り、橋本元首相らの証人喚問を要求。「相矛盾する供述証拠が出ている」として供述調書などの資料請求の必要性を訴えた。

 また、迂回献金問題について質した辻議員に対して、「自由民主党の調査によって、そういうことはないと聞いている」などと首相は答弁。「当初の拠出者の意図通りに、目的とする人のところにお金が渡る」ことで、「カネの流れで政治が影響されるということが問題」だと辻議員は指摘。それについて、「どう網をかぶせていくのか、どう改善していくのか」、その点が「問題だということが明らかになった」としたが、首相は「迂回献金があってはならないというのは共通の認識だと思う」「よく与野党で協議を」などと述べるにとどまった。

 辻議員は、質問に結局直接答えることをせず、「ことごとくネグレクトしている」首相の答弁を「迂回答弁と言ってもおかしくない」とするとともに、今の国会審議が「煮詰まった論議にならない」のは、「そういった答弁の仕方が問題だからだ」と厳しく断じた。

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