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１４日午前、衆議院国土交通委員会において建築物の構造計算偽装問題に関して、姉歯秀次元一級建築士に対する証人喚問が行われ、三日月大造衆院議員および馬淵澄夫衆院議員が質問に立ち、構造計算の偽装に至った事実関係などを質問し、事件の全容解明に貢献した。
最初に三日月議員が質問に立ち、冒頭に「（偽装の申し出を）断ったら生活できないと言われたが、あなたの行った偽装のために生活できない人がたくさんいることを噛み締めて答弁して欲しい」と注意を喚起した後、質問に入った。
三日月議員は、当初の国交省での聴聞の時点では２１件だった偽装件数が昨日の時点では７１件にも上っている点を捉え、姉歯氏に仕事に関する資料の提出を求め、コンピューターをチェックできる状態になれば提出するとの答弁を得た。
姉歯氏は三日月議員の質問に対して、偽装のノウハウは独自に考えたものであると答えた後、総研や施主の下には木村建設がおり、指示や圧力は木村建設から受けており、同建設の篠塚東京支店長からは鉄筋量を具体的に減らすようにとの指示を受けたことがあると答弁した。また、法令違反の偽装になることは、「これ以上は無理です」という表現で伝えたが、「構造（計算をする）事務所はお前のところだけではない」という言葉に屈して偽装を続けたと答弁した。さらに、構造計算の偽装方法について、プログラムソフトであるＳＳ１の場合は低い数値そのものを入力したが、ＳＳ２になってからは係数が操作できるようになったので低い係数を入力したと答弁した。
三日月議員は、姉歯氏から木村建設東京支店長に対する裏金の供与について質問し、これに対して姉歯氏は、７回程度要求に応じたと答弁するとともに、それを示す書面の提出に応じると答弁した。
最後に三日月議員は、指定検査機関であるイーホームズの検査のあり方について質問し、これに対して姉歯氏は、「明らかに通りやすかった。見ていないというのが実情ではないか」と、検査の実情について答弁した。
ここで質問者が馬淵議員に代わり、馬淵議員は実態解明の必要性を強調しつつ、事実の確認に絞った質問を行った。馬淵議員は、姉歯氏と総合経営研究所の内河所長との面識を質し、姉歯氏は葬式ですれ違っただけであると答弁した。さらに馬淵議員は、総合経営研究所の四ヶ所氏との接触について４〜５回は会っているとの姉歯氏の答弁を引き出し、総研側の２回しか会っていないとの発言との矛盾を明らかにした。
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