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2006/06/09
生活環境を守るために殺虫剤規制2法案を参議院に提出
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 9日午後、岡崎トミ子、ツルネンマルテイ両参院議員は、参院事務総長を経由して、「殺虫剤等の規制等に関する法律案」および「害虫等防除業の業務の適正化に関する法律案」の殺虫剤規制2法案を国会に提出した。

 殺虫剤規制2法案は、殺虫剤が生活環境に悪影響を与え、全国で70万人に上るといわれている化学物質過敏症の人々にも深刻な影響を与えている現状を改善する目的で提出された。この2法案は、従来は各省間の縦割りで規制が行われていたものを横断的な規制を図るものである。

 まず殺虫剤等規制法案では、農薬取締法や薬事法の規制の谷間にあるものを含めて殺虫剤等を幅広く対象として、「健康および生活環境に及ぼす有害な影響に関する情報」を含む事項の表示義務を課すとともに、住宅地域などにおける散布について届出義務や周知義務を課し、基準に適合しない特定の散布を禁止している。次に害虫防除業務適正化法案では、農薬取締法からは届出義務がなくなり、薬事法の登録は任意である現状を改め、新たに防除業者に対して登録義務を課すとともに、防除に必要な知識と能力を確保するために防除業務主任者の設置を義務付けた上で、改善命令などを発することが出来るようにしている。

 提出後の記者会見において、2000年から勉強会を重ねて本法案の作成に協力し提出にも立ち会った市民団体の役員は、「要望が全て満たされた法案ではないが、殺虫剤の過剰散布などで苦しんでいる人々にとって、かなりの前進となる」と述べて、法案が提出に至ったこと評価した。また岡崎参院議員は、これから各党に共同しての成立促進を呼びかけていくとともに、少なくとも審議にまで持ち込みたい、と成立に向けての決意を語った。

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