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2005/02/14
【衆院予算委】中川議員、北朝鮮の現状、将来ビジョン質す
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 衆議院予算委員会において、外交・経済に関する集中審議が行われた14日、民主党の中川正春衆院議員は小泉首相に対し、北朝鮮の現状、将来の朝鮮半島のあるべきビジョンを質した。小泉首相はあいまいに答えるだけで、何ら具体的な回答を示さず、ビジョンなき日本外交を露呈させた。中川議員は「日本外交の一番の問題がここにある」と厳しく指摘した。

 中川議員はまず北朝鮮に関して、今、金正日体制が崩壊するのではないかとの見方があることを示し、特に「中国が国境に6万人の陸軍を配置している」ことを重視。この認識について質した後、「一体どのように、崩壊するかもしれないと前提で交渉するのか、現体制が存続するとの前提で交渉するのか」を質した。首相は「そのような見方があることは承知している」と答えたものの、どのような前提かについては答えなかった。

 また中川議員は、「中国、韓国とアメリカでは認識の相違があり、韓国、中国は現体制の存続を前提としているが、アメリカは必ずしもそうではない」ことを示し、この認識に違いが一致しない限り、六者協議は進展しないのではないかとして、日本が将来ビジョンを示し、外交のリーダーシップを発揮すべき、と首相を追及。首相は、「民主的な安定的な朝鮮半島で、日本と共存共栄できれば、と思っている」とまるで一国の首相とは思えない評論家のごとき答弁。

 この答弁に対して中川議員は、「それは誰も文句ない。問題はどうすればそうなるかだ」として、中国が日本と関係改善を望んでいることを示し、「中国との協議をうまく戦略協議の場にすること」だとし、首相の靖国参拝によって中断している関係の改善を求めた。

 この他に中川議員は、人権救済法案、武力によらない多様な北朝鮮へのアプローチの必要性などを指摘した。

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