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2005/12/17
【子どもの安全に関わる緊急アピール】
民主党


 広島県、栃木県、京都府で小学生の女児が相次いで殺害されるという痛ましい事件が発生しました。心から哀悼の意を捧げます。政治が子どもたちの安全対策を置き去りにしてきたことを深く反省し、迅速な対応をとらなければなりません。

 子どもを取り巻く環境が急速に変化するなか、私たち民主党は、党派を超え、一人ひとりの子どもの命を守るためにあらゆる知恵を結集し、積極的に行動していくことを約束します。
 「チルドレン・ファースト」を政策の中心に掲げる民主党は、子どもを取り巻く危険及び保護者の不安を解消するために、地域住民や保護者、地方自治体との連携を図りながら、子どもが安全に学び、育つことのできる安全な通学路及び環境を整え、子どもと保護者の安心を確保します。

 私たちは、昨年発生した奈良県での事件以降、検討を重ねまとめた、学校及び周辺の安全対策を推進する「学校安全対策基本法案」を次期通常国会に提出します。
 さらに、「子どもの安全合同会議」を立ち上げ、学校やその周辺のみならず、厚生労働省所管の保育所、障がい児施設、児童館、学童保育等、経済産業省の下にある学習塾、法務省所管の性犯罪者の再犯防止の問題等、中央省庁の縦割り行政を排して、すべての子どもたちの「命」を守るために、あらゆる方策を講じます。

 政治が行うべき事は、子どもに関わる緊急安全対策を講ずるための補正予算を早急に編成すべきことと確信し、今回、私たちは緊急にアピールします。
 補正予算の内容としては、通学路の安全確保のためのスクールバスや街灯等の設置、犯罪被害防止のための安全教育、地域ぐるみの学校安全体制の整備、学校施設の耐震改修やアスベスト対策、不審者侵入対策など国と地方自治体、地域、保護者が一体となって取り組むべき施策の財源とします。

 あわせて国民の皆様方にお願いです。
 今ある子どもの命を守れずして、この国に未来はありません。地域に住む大人たちの愛と行動が小さな命を守るために必要です。私たちと一緒に、国民一人ひとりの力で子どもたちを守りましょう。
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