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2006/06/09
国民軽視・国会無視の政権運営を厳しく批判 鳩山幹事長、会見で
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 鳩山由紀夫幹事長は9日午後、党本部で定例の記者会見を開催し、神奈川と大阪で行われる見込みの補欠選挙の見通し、終盤を迎えた国会情勢などについてコメントした。

 冒頭、鳩山幹事長はまず、自民党の西田猛衆議院議員の逝去に関し、「心からお悔やみを申し上げたい」と述べた。そして、大阪9区でも補欠選挙が行われることに関しても、「民主党としては候補の擁立をし、国民の皆さま方に新しい政治の姿、民主党の姿勢をしっかり示してたたかっていきたい」との意向を示した。また、持ち回りの常任幹事会で、滋賀県知事選挙に関して、現職の国松知事を推薦することを決定したことも、鳩山幹事長は報告した。

 通常国会が終盤を迎えたことについても鳩山幹事長は言及し、「自民党は国会の審議はほとんど虚ろ」だとして、「総裁選ばかりに気が向いているように見えてならない」と指摘。「国民軽視、国会無視」のその姿勢を厳しく批判した。そして、「気もそぞろの自民党」の国会運営が迷走していることは、「国民にとっては大変悲しい話」であり、「内閣の政策的退廃」だとし、「きわめて嘆かわしい」と更に批判を加えた。そして鳩山幹事長は、がん対策基本法案、自殺対策基本法案、北朝鮮人権救済法案など、「与野党で基本的に合意ができるもの」については、成案を得るように努力していくとの姿勢も併せて明らかにした。

 国会閉会後の党としての活動については、7月14日に沖縄で全国幹事長会議を開催すること、これにあわせて翌日、普天間や辺野古など、米軍基地再編問題に関わりのある地域の視察を行う予定であることなどを鳩山幹事長は紹介。沖縄の米軍基地の現状を党幹部が改めて把握し、基地問題解決に資することの重要性を強調した。また、米国産牛肉の輸入再々開問題でも、「全国を行脚し、厳しく訴えてまいりたい」とし、農林漁業再生本部や憲法調査会においても、市民の皆さんとの対話集会を開催していくといった方針を明らかにした。

 記者団から、今秋に行われることになる神奈川と大阪の補選の見通しについて問われた鳩山幹事長は、自民党議員の逝去による選挙であり、「言うまでもなく自民党の方が、同情論なども含めて有利な展開が予想される」と指摘。選挙の実施時期を見ても、「新しい総裁が誕生した選挙としての、期待感もあろうかと思う」として、厳しい見方を示した。その上で鳩山幹事長は、選挙は「地道な活動が何より大事」であり、「選挙に奇策はない」との考えを述べ、党として一致結束して、全力で勝利を勝ち取っていくとの決意を語った。

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