民主党の鉢呂吉雄国会対策委員委員長は23日午前、野党国対委員長会談後に会見し、与党側が定率減税半減を盛り込んだ所得税法改正案を2005年度予算案と一体的に処理するよう求めたことに反発し、抗議のために衆議院財務金融委員会審議を欠席したとし、「与党側が審議を進めていることに強い憤りを感じる」と語った。
閣議決定前から議院運営委員会等を通じ、分離して審議することを強く求めてきたにもかかわらず、国民生活に重大な影を及ぼす懸念がある定率減税縮小の問題を一括審議することについて鉢呂国対委員長は「その問題を隠すがごとき対応」と述べ、与党側の対応を批判。審議欠席は政府・与党のそうした問題点を国民に理解してもらうための行動だとした。「日本経済がいまだ回復しないなか、定率減税はいまなお必要。縮減するとする与党の主張には合理的な意味合いはない」との考えを示し、多くの国民に影響を与えるこの問題について十分な審議時間を確保するよう政府・与党に強く求めていく構えを示した。
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