トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2005/02/26
小泉政権は政策が腐敗しきっている 藤井代表代行、福岡での演説で
記事を印刷する





 藤井裕久代表代行は26日、福岡市内で開かれた街頭演説会で演説し、小泉政権の年金改革について、年金制度の問題点の本質にただの一つも触れていないと断じるとともに、経済運営や景気認識についても厳しく批判。民主党の主張を力強く訴えた。

 街頭演説会では、岩本司参議院議員の紹介の後、平田まさのり福岡県第2区総支部長がまず演説。平田総支部長は、「目標を設定し、その目標に向かって淡々と登りつめていく」という植村直己さんの生き方に共感してきたことを述べ、「これまで多くの人に受けた温かい助けに恩返しをしたい」と、自らが政治家を志した思いを披露。交通事故に遭った経験から、年金・医療・介護といった社会保障政策の抱える問題点を、「切実に感じる」として、その改革の必要性を訴えた。

 続いて演説を行った藤井代表代行は、小泉・自民党政権について、「権力は腐敗する」とし、特に「政策が腐敗しきっている」と厳しく批判。現在の年金制度が抱える根本的な問題点に対し、「小泉年金改革は、ただの一つも本質に触れていない」として、年金制度の問題点を具体的に列挙した。

 藤井代表代行は第一に、現行制度が人口構成の激変に対応していないことを挙げ、「保険料を上げて給付を下げる発想しか出てこない」政府・与党を批判した。第二に、国民年金で4割の人が保険料を支払っていない実態を指摘。現在の仕組みでは、「民間会社がやれば、即刻倒産する。成り立つはずがない」として、抜本改革の重要性を説いた。第三に藤井代表代行は、年金の一元化の必要性を改めて強調。国会議員の年金制度の廃止すらできないとする小泉・自民党政権の姿勢を、改めて批判した。第四に指摘したのは、女性の年金の問題。「サラリーマンの奥さんに年金権がない」のに対して小泉政権が、「離婚したら、旦那の許しを得て半分の年金をもらえるようにした」ことを取り上げて、「これの何が女性の年金権か、年金権でも何でもない」と厳しく断じた。

 藤井代表代行は更に、小泉首相が「年金改革を相談しようと言ってきている」が、「本当に相談するなら、昨年強行採決したものを、やめます、訂正しますと約束してから」だと釘を刺し、民主党は、抜本的な改革案を既に示しているとして、「強行採決したものはビタ一文譲らないという、その驕りだけは絶対に許せない」と小泉政権の無責任な態度を改めて厳しく批判した。

 続いて藤井代表代行は、景気・経済の問題にも言及。橋本首相・小泉厚相・山崎政調会長のとき、「全く間違った経済政策をやった」として、平成8年に3%成長を達成しながら、医療費の窓口負担や消費税を上げたことで、一気にマイナス成長になった例を挙げた上で、小泉政権が、定率減税の縮小や年金保険料値上げを強行して、「また同じことをやろうとしている」と厳しく指摘した。景気は良くなったとの小泉発言に対しても藤井代表代行は、「関連中小企業と働く人の犠牲」を指摘し、「一部大企業・製造業が空前の利益をあげている」に過ぎないことを述べて、年金保険料の負担増、定率減税の縮小という「増税」を強行しようとする小泉政権の認識も厳しく批判した。

 その上で藤井代表代行は、「平田さんはこういう実態を、体験で分かっている人だ」と述べ、民主党への理解と支持を求めて演説を締めくくった。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.