特別国会の会期末を迎えた1日午前、参議院本会議が開かれるのを前に、民主党・新緑風会の議員総会が国会内で開催された。
午前の総会で冒頭の挨拶に立った江田五月参議院議員会長は、42日間の特別国会を振り返り、「この間の皆さんのご協力に心から感謝申し上げる」と述べるとともに、民主党としても、「1日も早く反転攻勢の態勢を整えていかなければならない」と指摘。「郵政法案が可決をされた同じ本会議で、障害者自立支援法案が可決をされた」ことを取り上げて、「小泉内閣の本質がここに現れている気がする」と厳しくその政治姿勢を批判した。
また、昨日発足した小泉改造内閣についても、「党がこの内閣に肯定的な対応で臨むような」報道もあったが、「これは立ち上がりの時だから、ちょっとエールを送っておく」ことに過ぎないとし、「対決していく姿勢に何の変化もない」と述べた。これに関連し、昨日の大臣就任会見での死刑執行に関する杉浦法相の発言の混乱についても江田参院会長は言及。「何が職務で、何が職務でないか分かっていない法務大臣とはえらいことだ」とし、「こんな内閣にこれからを任せるわけにはいかない」と述べ、早期の臨時国会召集を要求していく姿勢を改めて強調した。その上で江田参院会長は、内外に難問が山積している現状を踏まえ、「閉会中もそれぞれの皆さんの立場でご努力を」と出席議員に呼びかけた。
輿石東参議院幹事長は、国会閉会後の日程について説明。平田健二参議院国会対策委員長は、臨時国会開催の要求を行っていくとともに、これが拒否された場合も、閉会中審査を強く求めていく姿勢を改めて明らかにした。直嶋正行参議院政審会長は、閉会中も担当議員には国会に来てもらい、「通常国会に向けての弾ごめをしっかりやっていく」よう呼びかけた。
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