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2003/07/23
【党首討論】菅代表、無責任なイラク派兵法案を批判
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今通常国会で5回目の党首討論が23日に行われ、民主党の菅直人代表はイラク新法問題などについて小泉首相を厳しく追及した。主なやりとりは、以下の通り。

■鴻池大臣発言

菅 (長崎児童殺害事件をめぐる)鴻池大臣の発言(「(加害少年の)親は市中引き回しのうえ、打ち首に」)は、政府与党の人権擁護における怠慢を棚に上げ、被害者の報復感情を煽り立てるもので、あまりにも行き過ぎだ。犯罪被害者の人権を擁護するということと加害者の人権はどうなってもいいということはイコールではない。

小泉 不適切な発言もあったが、本人は強く反省している。

菅 民主党が提出した犯罪被害者基本法案の成立に、与党としても努力すべきだ。

■イラク新法問題

菅 イラクに大量破壊兵器が存在する疑惑があることを誇張して「存在する」と断定したのは、情報操作だ。それをもって国民に戦争支持の理由を説明した責任をどう考えるか。

小泉 大量破壊兵器がないと言い切れるのか。

菅 疑惑の段階で存在すると断定したことが問題なのだ。
(全土で戦闘行為が行われているイラクへの自衛隊派遣は憲法違反だとする)元防衛庁教育訓練局長の要請書をどう受け止めるか。

小泉 よく状況を見極めて非戦闘地域に限って派遣する。憲法に抵触しない。

菅 今のイラクに非戦闘地域があるのか。一カ所でも言ってみよ。

小泉 私に聞かれたってわかるわけない。法案が成立すれば、よく調査する。

菅 それが自衛隊員を戦地に送る責任者の答弁か。こんな無責任な総理に内閣は任せられない。野党の不信任案を受けて立つ勇気があるなら、解散して国民の信を問え。

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