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2003/07/23
民主党・菅代表と自由党・小沢党首が9月末までの合併で合意
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民主党の菅直人代表と自由党の小沢一郎党首は23日夜、国会近くのホテルで会談した。両党首は、解散・総選挙が近づくなか、総選挙勝利へ向けた両党の連携・協力のあり方について協議、民主・自由両党が9月末までに合併することで合意した。

 会談後、民主党の菅代表は記者団に「行き詰まっている日本を救うために政治の指導性を回復しなければならない。本当の意味での政権交代ができていない。政権交代を実現するために、小異を残して大同につく、両党が合併することで合意した」と語った。また、民主党の全員が一緒に行動できるよう「常任幹事会、両院議員総会で小沢党首との合意を私の責任で提案し、全力を挙げる」と、党内での合意形成への決意を述べた。

 さらに合併の意義を「これによって次期の総選挙が自民党総裁選挙の勝者と、拡大した民主党の間での政権選択の選挙とする体制が整う」と強調した。

 合意全文は以下の通り。

民主、自由両党の合併に関する合意書(全文)

 日本は経済、政治、社会のあらゆる分野で弱体化し、進むべき方向性を見失っている。その最大の原因は、政治が真の意味での指導性を発揮していないことにある。今日の自民・公明連立の小泉政権に真の指導性を期待することができないことは、この2年間の小泉政治を見れば誰の目にも明らかである。日本再生のためには、自民党内の総理交代ではなく、政権与党と総理を替える本格的政権交代が何よりも急務である。

 平成5年の細川政治改革政権により、政権交代可能な小選挙区中心の選挙制度が導入されたが、その後の2度の総選挙では野党間の選挙協力体制が構築できず、政権交代は実現していない。「仏作って魂入れず」の状態にある。よって両党は「小異を残して大同につく」覚悟で、左記のように合併することで合意した。





1 民主、自由両党は平成15年9月末日までに合併する。

2 両党合併に伴う存続政党は民主党とし、現在の自由党は合併と同時に解散する。

3 合併後の新政党の代表は民主党の菅直人代表とし、新政党の運営は現在の民主党執行部によって行う。

4 合併後の新政党の規約、政策、マニフェスト等は、現在の民主党のものを継承する。

5 総選挙の候補者調整及び擁立は、平成15年9月の両党合併までに完了させる。
なおその際、小選挙区の候補者調整については、前回小選挙区で当選した者及び比例区との重複立候補で当選した者のうち、惜敗率の高い者を優先することを原則とする。

6 両党の合併を円滑に実現するために、両党は速やかに両党幹事長を責任者とする「合併準備委員会」を設置し、合併準備を進める。

平成15年7月23日

  民主党代表 菅  直人
  自由党党首 小沢 一郎

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