野党4党が提出した福田内閣官房長官問責決議案を議題とするため、参議院本会議が24日午後11時すぎに再開され、採決の結果、与党の反対多数で同決議案は否決された。
決議案の趣旨説明に立った民主党の川橋幸子議員は、イラクへの自衛隊派遣の正当性などをめぐる官房長官の答弁について「二転三転するばかりで、お粗末としか言いようがない」と指摘。また、男女共同参画担当大臣でありながらレイプ犯罪擁護の発言を行ったことを取り上げ、「モラルと品格に欠けた、人格的に問題のある人物」と断じた。賛成討論に立った松井孝治議員は、イラク特措法案をめぐる対応のずさんさに加え、北朝鮮問題の重大性への認識が欠如していることを批判。さらに、内閣官房の調整権限をもって総理を補佐する本来の職務を放棄し、構造改革の諸施策をめぐる政府部内の意見対立をただ放置している怠慢を厳しく指摘、決議案の可決を訴えた。
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