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2005/11/18
独立国日本にふさわしい外交を 鳩山幹事長が定例記者会見で
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鳩山由紀夫幹事長は18日午後、党本部で定例の記者会見を開き、日米・日韓・日ロ首脳会談やAPECなどの外交問題を中心にコメントした。

 鳩山幹事長はこの中で、立て続けの首脳会談に臨む小泉首相に対し、「独立国日本にふさわしい、日本の首相としての活動を期待したい」と述べるとともに、その外交姿勢に苦言も呈した。まず先般の日米首脳会談については、「日米同盟の重要さは、われわれは認識している」としつつも、米国産牛肉の「輸入再開の道が事実上開かれた」ことについて、「ブッシュ大統領に対する最高のお土産を与えた」と皮肉り、「日本人の一人としてきわめて遺憾に感じている」などと、食品の安全性に目をつぶる小泉政権の姿勢を厳しく批判した。

 同時に鳩山幹事長は、こうした首脳外交では、鳥インフルエンザや原油価格上昇など、「国際的に取り決めるべき問題が山積」しているとし、「主体性と戦略性をもって臨んでもらいたい」と指摘した。今日行われる予定の日韓首脳会談についても、「日韓関係が、政治的に冷却化していることは大変残念」として、「首脳同士のわだかまりが解けるように最大限の努力を」などと呼びかけた。

 20日に来日するロシアのプーチン大統領とは、同日夕方に会談することも鳩山幹事長は明らかにし、円卓会議の再構築など、日ロ関係の発展に今後も寄与していく姿勢を明らかにした。懸案となっている北方領土問題については、「四島の主権が日本にあることを強く主張していくことは重要」だと指摘しつつ、日ロ共通のプロジェクトなどはあり得るとの見解も示した。

 また鳩山幹事長は、記者団の質問に答え、先の総選挙で惜しくも落選した前議員と、今後も密接に連絡を取り合っていくとの意向を改めて表明。各選挙区の特異性も考慮し、小選挙区で勝利する本人の意欲と、有権者への働きかけをどう行っていくかを踏まえつつ、小選挙区で勝てる候補を擁立することが最も重要だ、などと述べた。

 旧新東京国際空港公団や防衛施設庁など、官製談合の疑いがある事例が次々に報じられていることについても、鳩山幹事長は質問に答え、こうした事例が続くことに強い怒りを表明しつつ、関係部局の下で厳しく状況を調査し、「国民の皆さんの立場に立って、徹底的に(真相を)暴いていきたい」などと、その決意を明らかにした。

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