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2005/04/19
衆議院農林水産委員会における島村農相の発言に対して(コメント)
民主党『次の内閣』
ネクスト農林水産大臣  鮫島 宗明
ネクスト農林水産副大臣 山田 正彦

 島村宜伸農水相は19日午前の衆院農林水産委員会で、わが党の山田正彦議員の質問に対し、米国産牛肉の安全性を食品安全委員会に諮問する場合、米国の飼料規制の有効性について「諮問事項としない」と明言しました。
 BSE(牛海綿状脳症)の発生防止のためには、牛の飼料規制は極めて重要です。しかし、米国の飼料規制については、自国の会計検査院(GAO)が「検査体制が不十分」とする報告をまとめており、一部の飼料工場ではBSEの感染ルートの1つである「肉骨粉」が1年あまりにわたって飼料に混入していたということです。
 島村農相の発言は、このような米国における牛の飼料規制の状況に目をつぶるもので、国民の食の安全の責任者としての自覚を著しく欠いています。また、輸入牛肉に対する国民の不安感をいたずらにあおる恐れがあるといえます。
 農相は先に、日本のBSE対策の決め手である全頭検査を「世界の非常識」と決め付けるなど、米国産牛肉の輸入再開を急ぐあまり、日本国民の食の安全を軽視する姿勢が明らかです。島村議員は、日本の農林水産行政の責任者としては、全く不適格であると断じざるを得ません。
 民主党は、食品安全委員会が、農相の諮問内容にかかわらず、専門家の立場から飼料規制の有効性を厳密に検討するよう強く求めます。


以 上
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