鳩山由紀夫幹事長は25日午後、党本部で定例の記者会見を開き、総合政策企画会議の議論の内容や、マンション・ホテル等の耐震強度ねつ造問題、西村眞悟衆議院議員の事務所元職員の非弁活動問題などについてコメントした。
鳩山幹事長はまず、今日の昼に行われた総合政策企画会議の議論に触れ、「前原代表の肝いりで、非常に活発な議論が続いている」とし、今日は特に特別会計について議論をしたことを紹介。「財政再建と行政改革の二つの立場」から議論を進めるとともに、特に行革の立場を強調しながら、「骨太のテーマをこれからどんどんと扱って、迅速な結論を『次の内閣』とも連携してつくり出してまいりたい」との意向を明らかにした。
また、各地のマンションやホテルなどで耐震強度のねつ造が明るみに出ている問題についても鳩山幹事長は、長妻昭『次の内閣』ネクスト国土交通大臣を中心に、今日も都内2カ所(茅場町のホテルと初台のマンション)を調査・視察し、前原代表も一部参加していることに言及。鳩山幹事長はその上で、この一連の問題に関し、「業者同士の責任のなすり合いのような、非常に醜い様相が展開しており、大変残念だ」とコメント。居住者など関係者の不安感に応えるためにも、「党としてどういう提案ができるのか、真剣に考えていく」とし、「被害者の立場に立った解決の方法が大変重要だ」と述べた。また、「官から民になったから問題に生じたとは必ずしも言えないところが、この問題の根の深さだ」とも指摘し、今後もしっかりした調査を行っていく意向を表明した。
また記者団から、西村議員の事務所元職員の非弁活動問題と今後の対応について問われたのに対し、鳩山幹事長は、「彼(西村議員)を信じたいと思っているが、彼自身も責任の一端を痛感していると聞いている」と述べた上で、今朝、平野博文総務局長に、できるだけ早く西村議員と会って、真偽を確かめるよう指示したことも明らかにした。
更に、党所属の議員・前議員に関する事件が相次いでいることへの所感を問われた鳩山幹事長は、民主党結党以来の思いを披露し、「他の政党よりも、より高潔な倫理観をもって、一人ひとりの議員が行動しなければならない」との考えを強い口調で語り、国民の皆さんには、「甚だ残念であり、大変申し訳なく感じている」としつつ、「一人ひとりの行動にもっと強い倫理観をもって臨んでいただくことを求める場が必要だ」などと述べた。
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