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2005/11/25
党国土交通部門、耐震強度ねつ造問題に関し、現地調査を実施
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民主党『次の内閣』国土交通部門は25日午後、千葉県の姉歯建築設計事務所による、マンションなどの構造計算書の耐震強度ねつ造問題を受けて、検証チームによる現地調査を実施。都内で2カ所の建築物を視察し、部門会議では国土交通省からヒアリングを行った。

 検証チームはまず、本年8月に開業したものの、問題が発覚して先週から営業を休止している茅場町のホテルを視察。建築主の企業から、調査の進捗状況や今後の対応を確認した。視察後、チームの中心である長妻昭ネクスト国土交通大臣は、記者団に、事実解明へ向けての速やかな対応と、現物(建築物)と図面のチェックも含めた建築確認検査制度の見直しが必要との見解を示した。松本剛明政調会長も、党として事実の追及と再発防止の両面から取り組みを行うと表明するとともに、幅広く対策を検討すべきだとした。

 続いて党国土交通部門は国会内で部門会議を開き、耐震計算偽造事件の経緯と当面の対応について、国土交通省から説明を受けた。その後、初台のマンションを視察。前原誠司代表も参加し、耐震強度ねつ造問題が指摘された建築物にお住まいの方やご近所の方からお話を伺った。党所属の都議や区議も駆けつけ、問題の建築設計事務所が関与した都内の他の建築物に関する居住者のご意見などを前原代表に報告した。

 視察後、前原代表は記者団に、「関連した業者の無責任さに改めて憤りを感じた」と責任追及の重要性を指摘。国・行政がなしうることを検討し、対応策を講じたいと語った。阪神淡路大震災にも言及し、倒壊した建物とそうでない建物への検証が不十分ではなかったかとした上で、今回の出来事を契機に、建築基準やその監督方法に関する制度設計、全国の建物の耐震性について、しっかり見直しや検査が行われるように努めたいとの考えを示した。

 衆院国土交通委員会で次席理事を務める三日月大造衆院議員は、来週、同委員会で耐震強度ねつ造問題に関する閉会中審査を行うと決定し、29日は現地視察と参考人招致、30日は一般質疑が実施されると語った。今回の視察やヒアリングの内容を参考に、党として追及を行う予定。

 なお、現地調査には、馬淵澄夫・鉢呂吉雄・古賀一成・小宮山泰子・福田昭夫各衆院議員も参加した。

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