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2005/10/03
【衆院予算委】伴野議員、アスベスト問題への早急な対応要請
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衆議院予算委員会で3日午後、古川元久衆院議員に続いて、伴野豊衆院議員が質問に立った。伴野議員は、首相の靖国参拝と大阪高裁判決、学校や民間建築物などでのアスベスト飛散問題、酒販政治連盟問題、財政改革の問題などについて関係大臣の見解を質した。

 冒頭、伴野議員は、「国民の皆さんからいただいたご意見をもとに幾つか質問をする」と宣言し、質問に入った。伴野議員はまず、30日の松本剛明政策調査会長の質問に対しての、靖国参拝が憲法違反だとは思っていないとの小泉首相の答弁を問題視。判決の確認もせず、このような答弁を行ったことを、「法治国家として本当にいいのか、耳を疑った」として、細田官房長官の見解を求めた。細田長官は、私人としての参拝であり憲法違反とは考えていない、などとした。

 アスベストの問題についても伴野議員は、「正直言って、これはもう公害だ」とし、特に学校でのアスベストの使用状況について、以前の調査をきちんとやっていれば被害は食い止められていたとして、徹底した検証の必要性を強調。子どもの命に関わる状況だとして、対策などについて中山文科相に質問した。中山文科相は、「フォローアップなどの面で、更に努力すべき面があった」などとした。

 校名発表についても、その必要性に言及した伴野議員は、国交省に対しても「図面チェックだけでなく、現場チェックを」求めたほかに、民間建築物についても、アスベストを「除去する指導を是非やっていただきたい」と要請。北側国交相も、未対応の建築物について「早急にその対策を進めていきたい」などとした。

 除去されたアスベストの処理や各省庁の連携の問題などについて、伴野議員は小池環境相にも質問。アスベスト新法についても伴野議員は、全面禁止が来年度中という危機感の無さを厳しく追及した。そして「どうしても、という物以外は禁止にする。1日も早くやる」などとの尾辻厚労相の答弁を引き出した。

 続いて伴野議員は、政治とカネの問題にも言及。酒販政治連盟において、使途不明金、架空支出があるとの報道があるほかに、ヤミ献金かという報道もあることなどを挙げ、同連盟から献金を受けているかんついて谷垣財務相、中川総務相を質したほか、迂回献金の禁止などを厳格に定めた政治資金規正法の改正についても中川総務相を質した。中川総務相は、「各党でよくお話し合いをいただくしか方法はない」などとした。

 首相をはじめとする閣僚の選挙応援についても伴野議員は、応援自身はやむを得ないが、小泉首相が伴野議員の地元に入った際にも、中部国際空港から演説会場までの信号が全部青になって車を走らせたという事実を挙げ、「改革を止めるなというよりも、車を止めるな」だと皮肉混じりに苦言を呈した。

 伴野議員は最後に財政改革について、これが「改革の本丸だ」と強調し、長期債務をどうやって減らしていくか、今後のプランニングについて谷垣財務相を質したが、国債発行額を減らす手立てについて具体的な言及はなかった。伴野議員は、竹中内閣府特命担当・郵政改革担当相に対しても、郵政後の改革の見通しを尋ね、「ポスト小泉は政策で争っていただきたい」と述べて質問を終えた。

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