前原誠司代表と鳩山由紀夫幹事長は6日午前、横浜駅西口で、先の総選挙に敗れた反省を踏まえつつ、新たなスタートを切った決意、税金のムダづかい追及の姿勢などについて語った。
鳩山幹事長はこの中で、「雨天の友こそ真の友」という言葉を引きつつ、「民主党に雨が降り注いでいる」現状を指摘。必ず民主党は国民のためにがんばっていると思われる政党になる、との決意を力強く披露した。そして、今日から衆議院で郵政民営化の法案の審議が始まることに触れ、民主党が対案を提出していることを紹介。「どちらが真に国民の側に立った郵政民営化の議論なのかを感じ取っていただきたい」と呼びかけた。
そして「表面は改革者」でも、「実態は全て官僚任せ」だと与党の姿勢を批判。先日の衆院代表質問で、自民党に対し、「マニフェストの民営化をすべきではなかったかと皮肉を申し上げた」ことを紹介し、「官僚任せの政党だ」と、自らの経験も踏まえて厳しく指摘した。
続いて前原代表は、先の総選挙で、小選挙区で2480万人もの方々に投票していただきながら大幅に議席を減らし、「今の日本は政権交代がなければ大きく変えることはできないという思いを持って投票していただいた」方々の期待を裏切ったことに対し、「心からのお詫び」を表明した。
そして、政権交代を訴えた言葉が、「国民の皆さまお一人おひとりに響かなかったのではないか」とも前原代表は指摘し、「行動でお示しをすることが何よりも重要だ」として、対案路線がその一つの象徴だと言明。「重要な政策課題には一つひとつ、国民の皆さま方に、われわれならこうする、民主党ならこう変える。このことをお伝えする」とした上で、「強烈な反省」の上に立って行動する必要性を改めて述べた。
その上で前原代表は、「皆さま方からお預かりをした税金の使い途が、あまりにもムダが多すぎる」として、「税金のムダづかいを徹底的にあぶり出し、税金のムダづかいをなくしていく、このことを皆さま方の代弁者として言える政党は民主党しかない」と強調。道路公団の談合・天下り体質についても、厳しく批判を加えた。
また前原代表は、自民党のマニフェストに政府税調の言うサラリーマン増税は行わないと書いてあることを指摘し、定率減税の廃止はサラリーマン増税ではないと言い始めた政府・与党の姿勢を「詭弁」だと厳しく批判。団塊の世代の退職の時期にあわせて、退職金課税を目論む動きも含め、「多数の議席を得て、あとは白紙委任を受けて、公約違反をしても構わないという暴走が始まっている」として、民主党がこの動きを止めなければならないとの決意を改めて示した。
前原代表はイラク戦争に関しても、イラクに大量破壊兵器が存在するので攻撃を仕掛けるという米国の主張を鵜呑みにしたこと、今や米国ですら、大量破壊兵器はなかったという報告をしているのに、外務省は反省もしなれば国民に対してお詫びもしないことを厳しく指摘。まだ大量破壊兵器が出てくるかもしれないと、しゃあしゃあと答弁を繰り返した政府の不誠実きわまりない姿勢を厳しい口調で批判した。
|