民主党『次の内閣』ネクスト農林水産大臣
山田 正彦
一、 本日、政府が12月12日に発表した、米国産牛肉等の輸入再開決定を受け、成田空港検疫所及び動物検疫所成田支所に米国産牛肉及び内臓が到着した。これは、輸入再開決定後わずか4日後という極めて異例のスピードであり、政府が初めから政治判断で輸入再開の結論を下していたことを如実に示すものである。
一、 また、政府が安全対策等の一環として実施する、「米国及びカナダの日本向け食肉処理施設の査察」は今月13日から24日、「米国及びカナダ産牛肉等の対応についての説明会開催」は今月15日から21日を予定しているが、これらの対策すら完了しないうちに、米国産等牛肉が日本に到着したことは、食品安全委員会が管理機関である政府に強く求めていた、輸出プログラム(月齢管理・飼料規制の厳守等)の実効性及び遵守の担保について、政府が何ら実施しようという意思がないことを明白にしたものであり断じて容認することはできない。
一、 民主党は、国民の食の安全よりも米国の利益を優先させた政府の方針を厳しく追及するとともに、輸入牛肉についても日本と同様のトレーサビリティの義務付け、輸出プログラム(月齢管理・飼料規制の厳守等)の実効性及び遵守が疑問視されている現段階での米国産牛肉の輸入の中止、今後、これらの条件が守られないまま輸入が継続された場合に、消費者が米国産等牛肉の選択を明確に選べるシステム確立のために全力を尽くす決意である。
以 上
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