民主党の前原誠司「次の内閣」ネクスト外務大臣は2日の衆議院本会議で、小泉内閣の戦略なき外交を「国家が外交・安全保障の戦略ビジョンを持っていない。アメリカや中国との関係をうまくマネージメントする能力も、意思もない。エネルギー確保の長期戦略を持ち合わせていない。対応は全て場当たり的」として、これ以上日本の経営を任せられないと決めつけた。
具体的には、米軍のトランスフォーメーションの変更で日本が具体的提案を持っているのか、日本の警告を無視して続けられている中国の東シナ海での石油・天然ガス試掘、海洋調査についてどう対応するのか、プルサーマル計画での政府の対応などを批判。首相は米軍のトランスフォーメーションの変更については「具体的な提案の事実はない」と強弁。前原議員は納得せず「われわれもアメリカと接触している。嘘をついてはいけない」と再質問。首相は「新聞報道と政府間は交渉と違う」と開き直った。他の質問にも首相は不誠実な答弁に終始した。
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