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2004/08/04
【衆院厚労委】年金法廃止の必要性を提起
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 衆議院厚生労働委員会が4日開かれ、民主党が提出した「04年年金改正法廃止法案」が審議された。午前中の審議では、民主党の海江田万里議員が趣旨説明を行い、与党議員からの質問に答えた。

 はじめに民主党の海江田万里議員が「改正法は制度の抜本改正でなく、形式上も法律の体をなしていない欠陥法であり、実施に移すのは無責任。参院選で示された民意は年金改正法を白紙に戻して議論せよであり、民主党は選挙で国民に約束したとおり、廃止法案を提出した」と提案理由を説明した。

 午前中には自民党の3議員が質問、「民意は負担上げ、給付下げに不満であって、白紙に戻せではない」「民意にそぐわなくても、政治責任としてやらなければならない」「対案を出さないで廃止法案は無責任」「改正前に戻すと年金は破産する。負担は上がり、給付は下がっても一日も早く改正しなければいけない」「国民は戸惑っている。三党合意に立ち戻るべき」などと「全くの的外れ、上げ足取りの重箱の隅を突っつく」類の質問に終始、自らの改正法の矛盾、曖昧さを棚に上げて「反対のための反対法案、破産法案」と廃止法案を決めつけた。

 これに対して海江田議員、枝野幸男、古川元久議員が「参院選の争点は年金。民意に謙虚に耳を傾けるべき。各紙の世論調査でも白紙に戻せが70%を超えている」「民主党は前国会で抜本改革案を提出している。十分な議論の時間をいただけなかったのは与党側の問題。今国会でも会期が延長してくれるのならいつでも出す」「改正案は制度には全く手を着けていない。負担も給付も間違った数字によるマヤカシの辻褄合わせで国民の不信を増幅した」「改正案成立を前提に三党合意したのではない。三党合意に対するわれわれの姿勢は変らない。信頼関係を壊したのは与党だ。まず、約束した入り口である委員会決議で合意すべきだ。与党の中でも一元化に向けた議論が整理されていないではないか」などと明快に答弁、反論した。

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