衆議院本会議が4日午後開かれ、民主党が提出した「改正年金法廃止法案」の討論、採決が行われた。
厚生労働委員長の報告の後、賛成討論に立った城島正光議員は、改正法が「数字の辻褄合わせのみで、制度の抜本的改革のないまま、与党の数により強行採決された」「法律の体をなしていない、実現不可能な欠陥法案」と決めつけ、「小泉首相や政府の不正直さや、数字が国民を欺く道具に使われたことに国民の不信が頂点に達した」と糾弾。その上で「年金選挙である参院選で下った国民の審判は改正法に対する明確な拒否であり、この国民の総意に基づき年金改革の議論を一から国民に見える形でし直しすことによって、わが国民主主義と年金に対する国民の不信を回復し、持続可能な制度をつくるためにも、廃止法案の成立が不可欠だ」と訴えた。
このあと、与党(公明党)議員の反対討論を経て、記名投票の結果、法案は反対多数で否決された。
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