米国連邦議会の委員会スタッフおよび有力議員補佐官ら7名が9日、民主党の岡田克也代表を表敬訪問した。一行は、「第18回米国連邦議会スタッフ訪日プログラム」で来日しているメンバー。民主党は岡田代表のほか、北橋健治役員室長、若林秀樹、高井美穂の両国際局副局長が迎えた。
岡田代表は懇談の冒頭の挨拶で、民主党が参議院選挙において自民党を上回る支持を獲得し、次期総選挙で政権交代を目指していることを報告、「日本もようやく二大政党制の時代に入った」と日本の政治状況を紹介した。
連邦議会スタッフからは、「先の訪米では政権をとりうる政党のリーダーとして迎えられたが、民主党が政権をとると何が変わるのか」「今後、日中関係が重要になると思うが、首相になったら靖国神社に参拝するか」などの質問が出された。岡田代表は、「国家の形では、自民党は官僚依存の中央集権体制、民主党は地方政府に権限を持たせる分権国家を目指す。外交では、日米同盟は重要だが、小泉政権はたんなる依存になっている。民主党は自立した対等な関係を目指す」など、自民党との政策的違いを様々な側面から説明。また首相になった場合の靖国神社参拝については「しない」と明言し、日米同盟を維持しながら対中関係を潤滑に進めることが日本外交にとってもっとも重要な課題だとの考えを示した。
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