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2006/05/14
「『地方を大事にする民主党』への理解広がってきた」会見で菅代行
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 福井県連主催の第7回定期大会に党を代表して出席するため福井県を訪れた菅直人代表代行は14日、福井市内で記者会見した。「小沢新代表の誕生によって、ある意味でいいムードになってきている」と述べるとともに、福井県においてもその流れをつないでほしいとまず語った。来年の参院選1人区における候補者公認に力を注いでいくのが大きな政治課題になるとの考えも続けて表明。参院選で足がかりをつくり、次期総選挙勝利につないでいきたいとも述べた。

 候補者公募について記者団から問われたのに対しては、参院選候補に限定することなく、新聞広告等を通じて6月末を締め切りに候補者公募を行っていくと説明。広く公募することで人材プールにつなげて行く公募であると重ねて語り、福井の場合も県連や関係者から適任者の名前を挙げてもらい、公募と並行して候補者選びを進めていくとした。同時に参院選1人区の候補者選定については、小沢代表から自ら陣頭指揮をとっていくとの意向が示されていることにも言及。小沢代表が各都道府県を訪れ、都道府県連や連合、関係者相談の上で、候補者を決めていくことになるだろうとの見方を示した。

 衆院千葉7区補選勝利の結果等を踏まえ、1人区でどう戦っていく考えかを問われたのに対しては、まず「2年前の参院選で与党に対してほぼ五分五分の戦いができた」と語ったうえで、「地方の方が自民党の基盤がより激しく崩れて、民主党の支持が広がっている」と分析してみせ、地方で民主党への理解が広がりつつあるとの見方を示した。その関連として、民主党が農業の担い手をサポートし農業収入で子育てが可能な農業、食料自給率向上を実現する農業の確立を目指し、農政改革基本法案を今国会に提出していることを紹介。求められる農業政策実現を目指す民主党の姿勢を通じて理解の輪が広がっているとして、「『地方を大事にしている民主党』と『切り捨てている自民党』といういい戦い(の構図)ができている」とした。 

 参院選の候補者公認に関しては、候補者が決まらず選挙戦に遅れをきたした前回、前々回選挙の反省をふまえ、できるだけ早く固めたい考えであることも提示。菅代表代行は「そう遅くない時期に決めていく」と語るとともに、「少なくとも今年の盆ぐらいまでにはとの意向が小沢代表から示されている」とも言及した。

 週半ばの17日行われる小沢代表と小泉首相による党首討論をどう見るか問われたのに対しては、「自由党党首だった当時は意を尽くすだけの時間はなかった。そういう意味では今回は本格的な党首討論だと思っている」としたうえで、重く・深い言葉を発する小沢代表と軽く・早い言葉を放つだけの小泉首相との議論がどう展開するか、「興味を超えて期待している」と語り、党首討論を通じて、小泉政治のもつ様々な問題点が浮かび上がってくるのではないかとの見方も示した。

 なお、会見に先立ち行われた福井県連第7回定期大会は、若泉征三県連代表、笹木竜三県連副代表らの出席のもとで行われ、県連代表あいさつに続いて菅代表代行は来賓あいさつに立った。若泉県連代表は先の衆院選における敗北について「小泉フィーバーのせいばかりでなく、福井県連の基盤の弱さが露呈した結果だ」と反省の弁を述べ、いっそうの基盤強化を呼びかけた。また、代表代行は先の代表選挙を経て小沢新代表が選出され、その後一挙に挙党体制ができあがったことを報告するとともに、衆院千葉7区補選における勝利は大きく政治の流れを変えることにつながったと述べ、ここで得た選挙戦略を踏まえて政権交代につなげるべく、統一地方選、参院選へと前進していきたいとした。

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