鉢呂吉雄国会対策委員長は17日、国会内で記者会見を行い、米国産牛肉の輸入再開問題に関する衆議院農林水産委員会での決議をめぐる問題などについてコメントした。
鉢呂国対委員長は、内々に農水委員会の理事間で合意をしていた米国産牛肉輸入再開問題の決議について、「一部与党がこの決議について、米国のライス国務長官の来日直前に行うことについて、いかがか、ということで反対し、この決議が上げられない状況にある」ことを明らかにし、「甚だ遺憾である」と与党側の対応を厳しく批判。「外国の外務大臣が来るからということで、立法府のこの種の決議に反対をするということは、あってはならないと考える」とした。
この決議案は、「万が一にも、拙速な輸入再開により、再び国民の食生活に不安を与えることにならないよう留意しなければならない」とし、「BSEに関する国内措置の見直し及び米国産牛肉の輸入再開については、科学的知見に基づき、食の安全と安心の確保を大前提として、国民の十分な理解が得られるよう対応」すべき、などの内容。「国民の食の安全、BSEに対する国民の不安を払拭するため」の決議の重要性を改めて指摘した鉢呂国対委員長は、農水委員会だけでなく国会でもこうした決議が必要ではないかとし、今後検討していく意向を表明した。
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