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2005/03/18
【参院本会議】「外交と防衛は車の両輪」榛葉議員が力強く主張展開
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 18日、参議院本会議が開かれ、「新防衛力大綱」及び「新中期防衛力整備計画」についての大野防衛庁長官の報告を受けて、民主党・新緑風会を代表して榛葉賀津也参院議員が質問に立った。

 冒頭、榛葉議員は、日本の防衛のあり方とミサイル防衛システム(MD)の関連の重要性を指摘。「国民の中には、この高価なMD計画という「商品」を、品質保証もないまま日本が買うことに胡散臭さを感じている人が少なからずいる」として、政府の説明責任の欠如を批判し、MD技術の国民への更なる情報開示を改めて強く要求した。小泉首相はこれに対して、「どのような兵器でも百発百中を保証することは難しい」としつつ、「いずれのシステムも、技術的信頼性は現在において高いと考えている」などとした。

 また、武器輸出三原則の緩和がわが国の軍縮外交や核廃絶への取り組みに与える影響についても質した榛葉議員は、衆議院本会議での前原議員の質問に対する首相の答弁を取り上げ、防衛大綱の見直しと米軍再編の時期を全く合わせる必要がないとの認識なのかについても、明確な答弁を求めた。首相は、「必ずしもトランスフォーメーションを進める米国との協議のために策定したものではない」などと前原議員に行った答弁の繰り返しに終始した。

 榛葉議員は、マラッカ海峡での海賊襲撃事件の例を挙げ、その対応の問題点を指摘しつつ、「現実的な危機管理を考えていく上で、むしろアジア各国との連携を加速させるべきだ」と指摘し、首相の見解を質した。首相は、「アジア各国との緊密な協力が不可欠だ」などとした。

 更に、「外交と防衛は国の車の両輪だ」と自らの考えを明快に述べた榛葉議員は、PKOなどでの部隊派遣が、国連の「安保理常任理事国入りのための手段であるかのような議論」を「本末転倒だ」と批判。常任理事国という「手段」を使って何をするのか、日本をどういう国にしたいのか、首相自身の言葉での答弁を求めた。しかし首相は、「国際の平和と安全の維持に一層の役割を果たすことが重要だ」などと述べるにとどまった。

 榛葉議員は最後に、新防衛大綱で日本の防衛力のあり方を議論するのと並行し、同等の重さをもって日本外交のあり方について、「きちんと形にしていくことが大切だ」と主張。「外交と防衛が真の車の両輪となり、日本が、どういう国として国際社会で生きていくのか、国民にも国際社会にも伝わるような迫力ある行動に、民主党自身も全力を尽くしていく」と力強く決意を述べて、質問を締めくくった。

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