岡田克也代表は22日、党本部で定例の記者会見を行い、マラッカ海峡日本船舶襲撃事件、福岡県西方沖地震、旧橋本派1億円ヤミ献金事件をめぐる証人喚問要求などについて語った。
岡田代表は会見の冒頭、14日に発生したマラッカ海峡における日本船舶の襲撃事件を取り上げ、人質3名の無事解放を、「安堵の気持ちとともに喜びたい」とコメント。その上で岡田代表は、海賊対策について、「かねてからの懸案事項で、国の主権も絡んで難しい問題」としながらも、「再発防止のための対策が必要」との意向を改めて示した。
岡田代表は続いて、20日に発生した福岡県西方沖地震に言及。「お亡くなりになった方、被災者の方に対してお悔やみとお見舞いを申し上げたい」と述べた上で、党の取り組みを紹介。21日に鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣らが現地で実態把握などに務めたこと、川端達夫幹事長を本部長として設置された福岡県西方沖地震災害対策本部が第1回の対策会議を開いたこと、岡田代表自身も現地で「被災者にお見舞いを申し上げる機会を是非つくりたい」と考えていることなどを明らかにした。
また岡田代表は今回の災害に関連して、「代表質問で取り上げて以来の懸案事項」である被災者生活再建支援法の問題を改めて感じたと語り、民主党などが提出した改正案は、生活の基盤である住宅本体の再建に公費支給を可能にするものだが、岡田代表は、修正案の国会審議が棚上げになり、一向に進んでいない現状を指摘。「この程度のことがなぜできないのか、という思いを強くしている」と心情を吐露した。
岡田代表はまた、旧橋本派の1億円ヤミ献金事件をめぐる証人喚問について、予算成立までに一定の方向性を示すという合意がなされた件を取り上げ、与党のやる気がない姿勢を批判。「後は世論にいかに訴えるか」だと、裁判で次々に判明している事実を追い風に、引き続き世論へ働きかけて事実解明を進める意向を示した。
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