民主党は22日午後、党本部で両院議員懇談会を開催し、川端達夫幹事長から年金制度抜本改革に向けての与党との議論について報告を受け、質疑を行った。
懇談会の冒頭、岡田克也代表が挨拶し、福岡県西方沖地震で亡くなられた方、被災された方々に「心よりお見舞い申し上げる」と述べた上で、現地に滞在中だった鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣らが「早速調査に赴き、お見舞いを申し上げたところ」だと報告。「党としても対策本部を立ち上げ、しっかり対応していく」旨を述べた。
続いて岡田代表は、年金制度抜本改革についての与党との議論について、「こうした交渉をすることが、本当に年金の抜本改革につながるのか、との心配もある」ことは承知しているとした上で、「次の総選挙まで、国民は待ってくれるのかという問題もある」ことを指摘。与党が本気で年金抜本改革の議論をするのであれば、議論して成案を得ることが望ましいとして、「主導権をもって議論をリードしていく枠組みをつくるために、今、汗をかいているところ」だとした。また岡田代表は、今年の秋までに年金の抜本改革について骨格を決めることは首相との約束であるとして、もし与党側に誠意がないと判断されれば、その時にきちんと判断するなどとも述べた。
また岡田代表は、「参議院において予算の審議が大詰めを迎えている」中で、旧橋本派の1億円ヤミ献金問題について、証人喚問が未だに実現していないことを指摘し、与党側に聞く耳が見られない、そのこと自身が大いに批判されるべきだと述べ、年金問題と並んでこの問題についても、党として堂々の主張を繰り広げ、与党を追い込んでいく旨を呼びかけた。
次に川端幹事長より、福岡県西方沖地震への対応、宮城・福岡での衆議院補欠選挙への対応などの報告に引き続き、年金制度の抜本改革について報告があった。川端幹事長は、この間の与党との幹事長会談などを踏まえ、年金制度改革を最初に議論し方向性を出すこと、決議を行うことについての基本的認識は共有している、などとした上で、どういう場で議論をしていくかなどについて、国会対策委員長・幹事長代理による調整の場をもって、断続的に協議しているところであることなどを報告。その中で、協議の場には五党の参加を求めるなど、民主党側が主張している内容を具体的に報告した。
幹事長報告の後の質疑では、一元化のもつ意味や与党との交渉の進め方についての問題点などについて、各議員より活発な意見が出された。
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