トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2005/03/23
【参院予算委】池口議員、政治不信払拭への道質すも、首相答弁回避
記事を印刷する



 参議院予算委員会で23日午前、日本歯科医師連盟(日歯連)の自民党旧橋本派への1億円裏献金事件や政治資金の迂回献金疑惑などを焦点に、「政治とカネ」に関する集中審議が行われ、民主党・新緑風会からは池口修次議員が質問に立ち、小泉首相の政治姿勢を質した。
 
 池口議員は、「政治に対する国民の信頼が相当低下している」との見方を示し、政治に対する信頼回復に向けどう取り組むか、小泉首相に見解を示すよう求めた。首相は「心して取り組まなければならない問題だと思う」などとしたが、自らの決意等は何ら語らなかった。

 また池口議員は、年金制度について、現行制度が国民の信頼・信用を得ているか認識を質したのに対して、小泉首相は、「持続可能な制度にするための改革が行われた」「年金は国民生活を支える大きな柱」などと答弁。池口議員が、国民年金未納者が増え、少子高齢化も進む中にあっては、従来の相互扶助のシステムは成り立たないとの見方を示し、支える側を限定するのではなく、幅広く検討していくべきと方向性を提示したのに対しても首相は、「どの程度税負担すべきか、全体を一元化すべしとの議論があるが、各党間で調整し、率直に協議を進めていく必要があると思う」などと空疎な答弁を繰り返すだけだった。池口議員は社会保険庁のあり方にも言及し、社会保険庁を少しぐらい変えたところで国民の年金不信は払拭できないとの見方を示し、抜本改革の必要性を重ねて指摘した。

 続いて池口議員は、旧橋本派の政治団体「平成研究会」の滝川元会計責任者の公判での証言を取り上げ、国会における事件の真相解明の不十分さを指摘したが、小泉首相は、「日歯連の問題は司法の場に移っている」として橋本元首相らの証人喚問実現への道筋は一切示さず、政治資金規正法改正の実現を池口議員が強く迫ったのに対しても、自民党では党規約に乗っ取って処理している、との姿勢を示すだけで、法改正への考えは全く示さなかった。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.