参議院予算委員会は、締めくくり質疑に続いて討論・採決に移り、民主党・新緑風会から、松下新平参院議員が反対討論に立った。
松下議員は、「迷走や遭難を回避するためには、その岐路に立ったときに『何のためなのか』『何を目指しているのか』という『原点』に立ち戻り、考えていくことが大切だ。そしてその結果、必要ならば、それまでの判断を修正することこそが、真の勇気ある判断だ」とし、政策の転換、特に対米追従姿勢を批判。
その上で、予算への反対理由を、定率減税の縮減、財政健全化への取組みが不十分さ、地方への税源移譲が小手先の対応であることなどを挙げ、「わが国を導く将来ビジョンもなく、名ばかりの改革を繕うためのつじつま合わせの予算では、わが国の財政経済は破綻への道を突き進むほかなく、将来の明るい展望をもつことは全くできない」として、「原点に帰ることを忘れた、道を失って遭難した小泉内閣には、大切な日本を預けるわけにいかない」と結んだ。
予算案は与党の賛成多数で可決した。
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