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2005/03/25
岡田代表、八潮市で講演 政権交代にかける思いを語り、熱心に質疑
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 岡田克也代表は25日夜、埼玉県八潮市で開かれた「民主党政権前夜の集い」と題された集会で講演。自らの政権交代にかける思いや、外交・社会保障制度などについての民主党の考え方を語り、その後の質疑応答でも活発なやり取りが行われた。

 集会で挨拶に立った地元選出の中野譲衆議院議員は、民主党の旗の下に政権交代を志して集まった若い議員が、一つひとつの政策を全員でつくっているとし、そのスピード感と充実感に期待を寄せて欲しいと述べて、一度仕事を任せていただきたいと力強く訴えた。

 続いて岡田代表が講演。まず、自らが国会議員になって政治改革を志した経験を語り、政治を変えようという思いを、幾つかのエピソードも交えて紹介。次期総選挙で政権交代を成し遂げることが代表としての使命であると改めて述べた。

 そして岡田代表は、政権交代そのものが目的なのではなく、この国を良くする最後のチャンスにかける思いを改めて披露した上で、政策の問題について語った。岡田代表はまず外交問題を取り上げ、「今の外交は八方ふさがり、完全に行き詰まっている」と指摘。日米関係についても、「いかに対等の関係を築いていくかという視点」が現政権に欠けていると述べ、同時にアジア重視の外交を展開することの重要性を強調した。

 岡田代表は次に、「若者が夢を持つ社会にしたい」との思いを語り、持続可能な社会が危うくなっていることが最大の問題だとして、財政の問題や社会保障制度の立て直しの問題を取り上げた。特に年金制度の抜本改革については、民主党の基本的考えを改めて説明しつつ、今日、五党の幹事長間で、年金問題について国会の場で集中的に議論をしていくことで基本的に合意したことを紹介。「まだまだ問題点はある」としながらも、次の選挙まで、民主党も与党も自分の意見だけを主張し続け、その間何も進まなくていいのか、と指摘し、もし民主党の主張がかなりの部分入り、抜本改革ができるのならそれがベストだと述べた。同時に岡田代表は、与党側が時間の先延ばしをするだけなら協議など止め、堂々と選挙で決着をつけることにも言及。お互いに政治家同士が議論する形で、今年の秋までに抜本改革の骨格をつくることへの決意を改めて述べた。

 教育の問題についても岡田代表は、党内でも盛んに議論が行われているとしつつ、「公立の小中学校をしっかり立て直すことが最も重要だ」と指摘した。また、地域をいかに立て直していくかの問題についても触れ、今までの公共事業中心のモデルが機能しなくなり、地域が疲弊している現状を語りつつ、「その中でも、それぞれの地方で新しい取り組みが始まっている」と、自らが地域を視察した際の経験を語り、地域づくりのために民主党としても積極的に取り組んでいくことを改めて訴えた。

 岡田代表は最後に、古い政治の枠組みにとらわれて、保守か革新かと主張し合う時代ではないと指摘し、「民主党は国民の皆さんの立場に立って政治を行う、自民党は利権の構造の中で政治を行う」との大きな違いを強調し、大きな拍手を浴びた。

 続いての質疑応答では、領土問題、歴史教育問題、北朝鮮外交の問題、少子化問題、憲法改正問題、社会保険庁問題、若者の政治参加の問題など、様々な質問が寄せられ、中野議員の司会の下、岡田代表は上着も脱いで、それらの質問一つひとつについて、民主党の考え方を丁寧に説明した。予定の時間をオーバーしても、岡田代表の意向で更に質疑を続けることになると、その熱心さには会場から大きな拍手が改めて起こり、こんなに色々な話をし合えるとは思わなかった、などの声も上がったほど。中野議員も、本音をぶつけ合うことの重要性を改めて述べていた。

 なお今回の集会には、大島敦衆院議員、島田ちやこ参議院議員も参加し、それぞれ激励の挨拶を行った。

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