岡田克也代表は26日、昨年から行ってきた全国47都道府県行脚の最後に宮崎県を訪問。都城市内の青果場や牧場を視察した後、宮崎市内で記者会見も行い、今回の視察の感想とともに、自らの「公約」としてきた全国行脚を一巡した所感も明らかにした。
岡田代表らはまず、都城市内の新福青果を訪問。ここでは、農場ごとにパソコンでデータを管理したり、青果物のトレーサビリティシステムを導入するなどの取り組みを行っており、一行は関係者の説明を受けながら青果場などを見て回った。
続いて岡田代表一行は、同じ都城市内のはざま牧場を訪れた。ここでは、豚をはじめとする10万頭近い家畜を飼育しながら、その家畜の排泄物も有効活用し、地域の農家に有機質肥料として還元する循環型農業を実現している。岡田代表らは、広大な牧場内を精力的に見て回り、案内した関係者にさかんに質問を投げかけていた。
都城市内での視察を終えた岡田代表は、宮崎市内で記者会見。今日の二カ所の視察に関してまず、「いずれも日本でも有数の新しい農業に取り組まれている」とした上で、「こういうやり方もあるのだと啓発されたし、非常に勇気づけられた」と感想を述べた。また、岡田代表は、「農業は地域に根ざした新しい雇用の場にもなる」として、「若い人も高齢者の皆さんも、そこで生き生きと働くことができるということを実感した」とも述べた。そして、いずれの会社も「消費者の視点をしっかり前面に据えて、農業に取り組んでいる」ことを指摘し、印象深いとした。
また岡田代表は、今回の宮崎県訪問で、昨年から行ってきた全国行脚が47都道府県全てを一巡したことに言及。「それぞれ全てが思い出深い」としつつ、全体の感想として、「私自身も啓発されたし、勉強になった。新しい政策についてのヒントも得ることができた」と述べるとともに、「何よりも、元気をもらった」ことを強調。「地方にあるエネルギーを引き出していくのが民主党の役割だ」とし、「古い政治の下で、地方のエネルギーを閉じ込めている政治から、地方のエネルギーを引き出していく、解き放つ、そういう政治にしていかなければならない」との決意を改めて明らかにした。
岡田代表は今後についても、林業、水産業、福祉、学校、子育て支援などについて、「まだ十分に現場を見ていない」と述べ、更に現場の視察を行い、現場でがんばっている人たちとの意見交換などを積極的に行っていく意向も示した上で、「そのことが政権政策の色々なヒントになる」などとした。
なお、今回の宮崎県訪問には、地元選出の米澤隆副代表(衆議院議員)、松下新平参議院議員、役員室次長の津村啓介衆院議員、井上紀代子党宮崎県連代表らが同行した。
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