民主党が全国で展開している年金改革全国キャラバンの一環として25日、徳島市内で年金改革地域懇談会が開催され、仙谷由人政策調査会長、枝野幸男衆議院議員、高井美穂衆議院議員らが参加した。
東条恭子県連副代表の司会の下、挨拶に立った仙谷政調会長は、「率直な疑問・意見・質問をいただき、皆さんで一緒になって、子どもたちにどのような制度を残すのかを真剣に考えなければならない。複雑でわけの分からない制度だが、今こそ原点に返って議論したい」と会場を埋めた約300名の聴衆に呼びかけた。高井議員も、「若い世代こそ、抜本改革をやるべきだとの声を挙げなければならない。女性の年金問題も非常に大事だ」と指摘。続いて枝野議員が登壇し、民主党の年金改革案を分かりやすく説明しつつ、年金制度の基本に立ち返って民主党案の優位性を力説した。
今回の懇談会も参加者との意見交換に重点を置いたが、会場からは、議員年金の廃止にどう取り組むか、具体的に国民一人ひとりの所得をどのように把握するのか、といった疑問や、消費税の引き上げには賛成だが民主党はもっと勇気をもって説明すべきだ、といった指摘など、様々な意見表明がなされ、参加した3人の議員はそれらの一つひとつに丁寧に答えていた。
また懇談会後に記者会見も行われ、仙谷政調会長は「与党は年金問題を争点から外したがっているようだが、それにやすやすと乗るわけにはいかない」と指摘し、今後も国会等の場で年金問題を積極的に議論し続けていく決意を披露した。
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