民主党は26日、香川県高松市で「ふれあい座談会」と題した年金改革地域懇談会を開催し、枝野幸男衆議院議員が前日の徳島での懇談会に引き続いて参加した。会場には100名を超える参加者が続々と詰めかけ、立ち見も出る盛況となった。
懇談会ではまず、挨拶に立った植松恵美子県連副代表が、今の時点で破綻することが分かっている年金制度をそのまま続けようとする政府・与党の姿勢を批判しつつ、「民主党は、今日来られている皆さんのような、生活者の立場に立った政治を行っていく」と力強く意見表明。続いて枝野議員が、民主党の考える年金制度の抜本改革案を丁寧に説明し、会場との意見交換を行った。
参加者からは、最低保障年金の制度と生活保護の制度に矛盾はないか、これまでの積立金をどう扱っていくつもりか、といった年金に関する様々な質問が出ただけでなく、話題は憲法問題、政治とカネの問題などにも及び、枝野議員がそれらの疑問に丁寧に答えるたびに、会場からは拍手がわき起こるなど、熱気を帯びた懇談会となった。
懇談会の最後には、地元香川県第1区の小川淳也総支部長が挨拶に立ち、「なぜ国民の7割もの人が反対している年金法案を、政府・与党が強行採決までして通そうとしたのか。それは、彼らが日本の将来のためでなく、党・政治家個人の将来や役所の将来のためのことしか考えていないからだ」と鋭く指摘。「わが国は、昔のままの政治ではもう持ちこたえられない。後の世代のために、敢えてイバラの道も行く民主党に、是非信頼を寄せて欲しい」と力強く訴え、会場からは大きな拍手が寄せられた。
懇談会後には、高松市内で街頭演説会も開催。枝野議員が、民主党が全国で展開している年金改革全国キャラバンなどの取り組みを力説し、「民主党は、国民の皆さんに分かりやすく透明な年金制度の実現のために、今後も全力を尽くす」と決意を述べ、足を止めて聞き入っていた聴衆から、ここでも大きな拍手を受けていた。
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