民主党は3日、福岡市内において党福岡県連主催で「岡田代表と語る『党員・サポーター集会』」を開催、800名を超える党員・サポーターが詰めかけ、会場は熱気に包まれた。
藤田一枝衆議院議員の司会のもと、挨拶に立った松本龍衆議院議員(党福岡県連代表)は、先の参院選での民主党への支持に感謝の念を表すとともに、内外に課題が山積している現状にもかかわらず、10月まで国会を開こうとしない与党の姿勢を厳しく批判した。
続いて岡田克也代表が登壇して講演。岡田代表はまず、「私たちが成し遂げなければならないことはただ一つ、政権交代だ」と述べ、任期2年での目標を明示した上で、「国民の手に政治を取り戻すことが政権交代の最大の意義だ」と強調。政権交代のために必要な要素として、(1)党改革、(2)政策、(3)選挙、を挙げ、それぞれについて自らの考えを明快に述べ、党代表としての決意を改めて披露した。
また秋の臨時国会に向けた当面の問題として、年金問題、政治とカネの問題、沖縄の米軍基地問題などを挙げ、これら諸問題について国会の場で積極的に議論を展開していくとの方針を明らかにしつつ、「国民の皆さんに選んでいただいた民主党の力を今こそ示していく」との力強い表明には、会場から大きな拍手がわき起こった。
質疑応答では、疲弊する中小企業・地方経済への景気対策、高所得者の年金保険料未納問題、日中・日韓関係をはじめとした対東アジア外交などについて質問が相次いだほか、男女共同参画社会実現に向けて民主党はもっと女性議員・閣僚を増やして欲しいといった要望や、各地域における民主党の活動への意見などが出て、岡田代表はそれらの一つひとつに丁寧に答えていた。
集会の最後には、北橋健治衆議院議員(党役員室長)が挨拶に立ち、「岡田代表は、近い将来、政権は必ず変わるとの不退転の決意をもっている。この福岡で民主党が勝利すれば、必ず民主党は政権を獲得する」と力強く宣言して集会を締めくくった。
なお今回の党員・サポーター集会には、楢崎欣弥、楠田大蔵、古賀一成、城井崇衆議院議員、大久保勉参議院議員、大島九州男福岡県第8区総支部長に加え、多くの地方議員も参加し、活気あふれる集会となった。
党員サポーター会議に先立ち、岡田代表は北九州市内で末吉興一市長と会談を行った。会談では、北九州市国際物流特区の話題を中心に、特区に対する期待、国際競争の実情から鑑みて不十分な規制緩和の問題など、率直な意見交換がなされた。また会談終了後、岡田代表は北九州市国際物流特区の中核事業の一つである「ひびきコンテナターミナル」(来春供用開始予定)を視察。現地では、ひびきコンテナターミナルの運営会社(PFIで運営)のデニス・ソー取締役(筆頭出資会社であるシンガポールのPSA社より出向)から事業概要の説明を受け、熱心に耳を傾けた。
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