民主党の朝日俊弘常任幹事は15日、参議院本会議で代表質問に立ち、年金改革を中心に介護・医療・福祉を含めた社会保障全般について政府の見解を質し、小泉改革を「正体見たり!!小泉流、切捨て御免の構造改革」と断じた。
朝日議員は「強引に成立させた改正年金法の一体どのような位置付け、どのような意味もった改正だったか」を改めて首相に質問。さらに、残された課題は何かと迫った。小泉首相は「国庫負担の2分の1への引き上げ、無年金者、短時間労働者の年金加入」などを挙げたものの、何らの解決策も示さなかった。
朝日議員はまた、「ベーシック・インカム」(すべての個人に国が最低限の所得保障を原則無条件に支給)を取り上げ、首相の考えを質した。首相は「我が国は自助・自立が基本」であり「導入はなじまない」と、ここだけは明確に答弁。朝日議員の「切捨て御免」の指摘を裏付けた。
朝日議員はさらに尾辻厚労相に、改正年金法の10月、4月の実施ポイント、マクロ経済スライドの調整率、一千万人の年金未加入者対策、介護保険の見直しでの負担増、医療保険での制度改正における負担増、生活保護に関わる国庫負担率の引き下げなど、小泉内閣が改革と称して進めている社会保障分野における国民の負担増に対する見解も質した。
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