岡田克也代表は16日、岩手・青森両県を訪れ、県境にある産業廃棄物不法投棄現場など、各地を精力的に視察するとともに、現地住民との意見交換などを積極的に行った。
岡田代表らはまず岩手県に入り、二戸地方振興局を訪問。木質ペレットを燃料とする「いわて型ペレットストーブ」の説明を県の担当者から受け、端材や樹皮などを原料にしたペレットを手に取りながら、ストーブの構造やコストなどについて次々と担当者に質問をしていた。
続いて岡田代表らは、岩手県二戸市と青森県田子町の県境にある産業廃棄物不法投棄現場を視察。県の担当者の説明を受けながら、キャッピング(表面遮水)工事が進む現場や土壌改良プラントなどを次々に歩いて見て回った。また現地で地元住民の方々とも懇談し、不法投棄の現場が岩手・青森両県にまたがることで生ずる様々な問題などについて意見交換を行った。不法投棄現場の視察を終えた岡田代表は記者団に、「県が一生懸命対応していただいているのはよく分かるが、やはりこうなってしまう前に何とかできなかったのか、という思いはある。対応が遅れてしまったために、莫大な額のお金を使わざるを得なくなっている。もう少し早期に対応できる仕組みを、国の責任でつくるべきではないか」と述べ、国による積極的な取り組みの重要性を指摘した。
岡田代表らはさらに青森県に移動し、板柳町での対話集会に参加。岡田代表は先日行われた小泉首相の所信表明演説とそれに対する代表質問でのやり取りに触れ、年金の抜本改革やいわゆる三位一体改革などでの首相のちぐはぐな答弁に苦言を呈しつつ、「わが国には色々な行き詰まりが起きているが、しがらみのある自民党では改革はできない。民主党こそが、国民の皆さんの立場に立って改革を進めることができる。若くて新しい民主党に期待して欲しい」と訴え、参加者から大きな拍手を受けていた。また参加者からは、民主党の農業政策などについて質問が寄せられ、岡田代表が民主党の農林漁業再生プランの内容を説明するなどのやり取りが行われた。また対話集会の後、岡田代表一行は、全国から農業関係者らが集まって開かれていたバーベキュー会場にも立ち寄り、参加者と気さくに言葉を交わしていた。
今回の視察では、岩手県では達増拓也県連代表(衆議院議員)、工藤堅太郎、平野達男、主濱了各参議院議員、津村啓介衆議院議員らが、青森県では下田敦子、高橋千秋参議院議員、津村衆院議員らが、それぞれ同行した。
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