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2004/10/18
【衆院予算委】仙谷議員、政治とカネの問題を中心に首相の姿勢を厳しく追及
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 衆議院予算委員会の基本的質疑が18日に開かれ、民主党のトップバッターとして仙谷由人衆議院議員(党政策調査会長)が質問に立った。

 仙谷議員は冒頭、「努力しても報われない人でも、再挑戦の機会を与えるのが政治の役割だ」と論じた上で、名目GDP、国と地方の長期債務、勤労者世帯実収入などが小泉政権になって悪化していることなどを具体的に示しつつ、「さかんに景気が回復していると言うが、どうも違うのではないか」と質した。小泉首相は、「人それぞれに立場がある。批判的立場に立って見ると違う」などとした。

 政治とカネの問題をめぐっては、仙谷議員は日本歯科医師連盟(日歯連)の問題を例に挙げながら、「自民党の派閥や族議員との特別の関係をつくるためにお金が使われた。もうこの政治構造を変えなければいけない」と訴え、政治団体から政党の政治資金管理団体への寄付の限度額を定めるべきだと首相に提案した。首相は、「自民党でも公明党でも民主党でも検討している」などと全く問いに答えず、「日歯連も、献金しても受け入れられた問題と受け入れられない問題がある」「各党間で今後協議する必要がある」などと、まるで他人事のような答弁を繰り返した。

 仙谷議員は、「業界単位で仕切っていく構造が直らないということが、今の日本に公正な競争社会ができないことにつながっている。この構造を壊さない限り、経済構造改革など絶対にできない」と断じた上で、旧橋本派に渡ったとされる1億円のヤミ献金についても、「後に修正の報告をしたということは、もらってから約3年は裏金だったということだ。透明度は全くなく、何に使われたか分からない」と指摘して首相を質したが、「法律に則って対応しなかったからこそ、逮捕され裁判にかけられている。なぜ記載しなかったのか、私にも分からない」と、またしてもまるで他人事のような答弁のみで、具体的取り組みは何一つ明らかにされなかった。

 仙谷議員はさらに、日歯連問題について「議会人として、誇りをかけても解明しなければならない」と決意を述べ、検察が収集した証拠を予算委員会に出すべきではないかと質すとともに、橋本元首相、村岡元官房長官ら、この一連の事件に関わったとされる9名の証人喚問を求めた。また、民主党の考える政治資金規正法の改正案を示しつつ、首相に政治資金収支報告書のインターネット上の公開などを首相に求めたが、首相は「各党でよく協議していただきたい」と述べるのみで、政治資金の透明化に向けて真剣に取り組もうとしない姿勢があらわになった。

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