民主党の農林漁業の再生を考える運動本部と『次の内閣』農林水産部門は28日、合同で横浜市神奈川区にある横浜市中央卸売市場を視察。市場内をまわって農産物の流通システムについて説明を受けるとともに、市場関係者と意見交換した。
菅直人運動本部顧問はICタグとインターネットを利用した青果物のトレーサビリティシステムについて質問。「ICタグから生産者情報まで引き出せるのは興味深い」として、青果物の生産から消費に至る一貫した安全確保と、消費者ニーズに即した情報供給に役立つ取り組みとして注目した。鮫島宗明ネクスト農林水産大臣は台風の影響で高騰が続いていた野菜価格の現状等について質問。「価格は落ち着きを取り戻している」との説明を受けた。
市場関係者との意見交換会は、地元選出の齋藤勁参議院議員の司会進行で進められた。冒頭で鹿野道彦運動本部部長は、「先の参議院選挙で農業重視は不可欠との視点で民主党は農林漁業再生プランを作成した」と語り、農林漁業再生にかける民主党の姿勢を説明。「本日は川上から川下までどうやって食の安全・安心が確立し、安定供給がなされているのか伺いたい」とした。
意見交換会には卸売業者、中卸業者、小売商団体の代表者など約20人が参加。市場外流通に押されて流通量が減っている現実や小売商が減りつづけている実態、安定供給確保に向けた試行錯誤、トレーサビリティシステム構築に向けた取り組みの説明があった。
視察には運動本部事務局長の山田正彦衆議院議員、地元・神奈川県選出の田中慶秋、佐藤謙一郎、池田元久各衆議院議員、岸本たけし衆議院議員が同行した。
|